賀東招二『フルメタル・パニック!(11)(12) ずっと、スタンド・バイ・ミー(上)(下)』

 去年の夏に連続刊行された、待望の『フルメタ』完結上下巻。
 リアルタイムで読んでいたのに、感想を書くのが翌年の冬って……。
 以下感想。

フル装備<レーバテイン>

 おかしい。こんなに見た目のインパクトがあるのに、装備は大体使い捨て(笑)。
 いや、某打撃自由みたいなのが異常なのは分かってはいるけれども。

生き返った男

 クルツ生きてたあああああああああああああッッ!?
 中の人ネタ的にもスナイパーで死亡が続くと思ったら、こっちは生きてたああああッ! 降臨、満を持して!
 上巻でネタは振ってあったけれども、まさか本当に生還とはw
 マオ姐さんとお幸せに!

クラスメイト

 動画メッセージに、不覚にも涙腺が……。
 恭子の変化やオノD達。茫漠とした不安や何やらを抱えて日常を生きる彼らが、宗介のために届くかどうかも分からないメッセージを送るとか……もう、やられたよッ!
 短編のドタバタがあっただけに、こちらの高校メンバーも愛しいなあ。

人間の証明

 最後にラムダ・ドライバ使うのお前かあああっ!
 このまま宗介とはもう会わずじまいになってしまうのか。流れ的に、また相棒関係になりそうではあるけれども。

最後のイラスト

 ぱらぱら捲っていたら目にとんでもないネタバレが飛び込んできて大いに焦ったw
 そして、さらりとイラストで失恋した男が一人。

武器よさらば

「君さえいれば、武器などいらない」

フルメタ』における宗介の変遷(あるいは成長?)を一言で表した、最高のラスト。この一行のために、待ってて良かった。読んでて良かった……。と、思えた瞬間。ありがとう『フルメタ』! さあ、今度は短編だ(ヲイ)!