『SDガンダム三国伝Brave Battle Warriors』第二十八話「江東の碧眼児」
孫権出陣
尚香と陸遜を助ける為、軍を待たず一人で行く事を決意する孫権。そんな孫権を止めるどころか、長として、と虎錠刀を持たせる黄蓋がまさにジイの鑑。
でも、黄蓋にこんないいシーンがあると言う事は、赤壁の苦肉の策で凄い事になりそうな予感……。
孫権対呂蒙・甘寧
二対一だけど、そこはそれ。一人でやって来た孫権に課せられた当然のハンディキャップ。
呂蒙とは比較的互角に斬り結ぶ事が出来たが、太刀筋の甘さを指摘された挙句蹴り! 孫権がまだ実力的には孫策に及ばない所を見せつけられる。
しかし、守備力だけは孫策に負けず劣らずで、甘寧の攻撃を蒼晄壁でがっちり防御してのける。孫権と言うキャラクターがよく分かる所。
それにしても、蒼晄壁が盾にしているのを見ると、全体的なデザインと相まって、中国系武将というより、騎士ガンダム系のデザインに見える不思議。
侠の叫び
呂蒙「会いたかったんだそんな侠に! そんな侠と一緒になって、命を燃やしたかったんだよォ!!」
呂蒙、まさに侠の叫び。
孫策と共に命を燃やして戦おうと江東を訪れてみれば、孫策はすでに死んでいて、いるのは気弱な弟とその取り巻きばかり。志を持てあまし、珍走族のように暴れ回るしかなかった……と、言う事か。
コミックスでは「荊州水軍から追放された」と言う設定があったが、アニメでもそれが存在するとすれば、このセリフの悲哀も一層増すというもの。
真の勇気
呂蒙達の志を知った孫権は、剣を下ろして戦闘をやめてしまう。曰く、「孫策を慕って来てくれたのなら、もはや家族と同じ。家族を傷つける事は出来ない」と。
当然呂蒙達には笑われ、攻撃も受けるが、それでも孫権は反撃をしない。
民や家族を守る事が領主の役目。例えその家族に刃を向けられても、決して傷つけはしない。それが孫権にとっての、真の勇気と定めた事だった。
その勇気が虎の覇気を呼び、その瞳は満月と重なるのだった。……って、スタッフさん、演出が素敵過ぎ……ッッッ! コミックスでの孫権は、こんなにカッコよくなかった! つくづく、孫一族はアニメで優遇されている。
江東の碧眼児
孫権の内に秘めたる素養を感じ、仲間となった呂蒙と甘寧。彼らと共に帰還する孫権は、新たに領主としての一歩を踏み出すのだった。
二クールラストから続く今回のエピソード。このエピソードがあったがため、劉備、曹操と同等の英傑として、孫権のキャラクターがまた強く魅力的になったというもの。
来るべき赤壁に向けての布石は着実に打たれていて、来るべき日が楽しみすぎる……!
次回は
劉備の帰還……と言う事は、ついに徐州復興か?