『SDガンダム三国伝Brave Battle Warriors』第二十一話「劉備の選択」

 以下感想。

曹操の条件

 袁術軍に徐州を追われた劉備達は、曹操軍に守られつつ、曹操が治める国・許昌を目指す。
 そこで劉備は、曹操から軍に加わるよう誘われる。そうすれば劉備曹操の片腕に。関羽張飛は将軍に。そして民達も許昌で引き取ると言う。
 しかしそのために必要な条件とは、劉備が持つ民への想いを捨てる事だった。
 曹操もその民への想いを「情の深さ」と認めながらも、それでもそれは武による三璃紗統一の妨げになるとしているのだった。単に自分の意思を押しつけるだけでなく、こうやって相手の事も分かっているからこそ、曹操の圧倒的なカリスマが光り輝くのだろう。

許昌

 曹操の都・許昌
 大きな街。何でもそろいそうな大きな市場。外敵から街を守る城壁と兵士達……。
 それらすべてが曹操の力の象徴であり、劉備が準備してこなかったすべてだった。ただでさえ凹んでいる所に劉備がこんなもの見せられたら、そりゃ凹むよなあ。

再開

 まさかの劇場版キャラ・馬超が本編に登場。と言うか、何の説明も無しって、本編しか見ていない人には分からないじゃないか……!
 この小さな少年が、将来、劉備が建国する国で英傑として活躍するのだが、そこまで話は進むのだろうか……。

典韋アッシマー

 典韋さんに声が! 典韋さんに声が(大事な事なので二回言いました)!
 まさかの典韋さん正式登場に、ちょっと興奮が隠せない。曹操「太陽」とまで崇める所は、コミックス版と同じ。しかし果たして、その最後はどうなるのか……。

民の想い

 劉備が考えを変え、曹操に従おうとしたその時、なだれ込んでくる民達。
 彼らは例え故郷を追われても、それでも民と共に生き、愛してくれる劉備を求めたのだった。そして劉備も、そんな民と民への想いを捨てる事が出来なかったのだった。
 しかし、あんな目にあわされてもまだ劉備を信じるとは、この民達もまた凄い肝の持ち主だ……!

曹操が求めるもの

 もののふとしての劉備の実力を惜しみ、劉備が民への想いを捨てないと言った後でも、なお劉備を引き入れたい曹操
 劉備孫策に比べ、実力は抜きんでている曹操だが、彼に足りないのは伝統の裏付け。龍帝剣しかり、虎錠刀しかり、袁術の玉璽しかり。そういう伝統の裏付けが、一代のカリスマで勢力を築き上げた曹操には無い。
 正義に反応する龍帝剣の持ち主である劉備曹操の下につけば、曹操に正義あり、と三璃紗中に喧伝する事が出来る。
 曹操劉備を求める理由には、そういう部分もあるのかな……? と邪推してみたり。
 次回はついに、張繍と賈詡が登場!