木村暢『機動戦士ガンダム00セカンドシーズン(2) 無垢なる歪み』

機動戦士ガンダム00』セカンドシーズンノベライズ第二巻。
 表紙はアレルヤ、マリー、アリオスガンダム。DVDジャケット同様、ガンダムマイスター+ヒロイン+ガンダムなのねー。第一巻と違って(笑)。
 以下感想。

ストーリー

 ストーリーはセカンドシーズン#07「再会と別離と」〜#10「天の光」まで。
 前作の第一巻との分量を考えると、セカンドシーズンは全四巻ぐらいで完結か?

イノベイター

 リボンズ、リジェネ、リヴァイヴ達イノベイター(イノベイド)が本格的に参戦してくるのが今回から。
 専用MSを駆り圧倒的実力を見せつけた彼らだが、ノベライズでは精神の成熟度と言うか、彼らの自己認識や嗜好が見えて来て面白い。
 リボンズがワインを。リヴァイヴがクラシックをと、それぞれ世紀を超えて継がれていく文化を趣味としているのが明らかになったが、どうも中二病臭い(笑)。
 そして、基本的にイノベイター達が無性(性別が無い)事も明らかに。
 男女の性による偏りを無くすのが目的であり、性別がある戦闘型(アニュー)は、特殊任務用に造られているらしい。
 しかし性別が無いとは……まさに天使なんだなぁ、こいつら。

ハレルヤの独白

 ダブルオーライザーの効果により、一瞬だけ復活したハレルヤの独白によって締められたノベライズ第二巻。
 アニメでは「相変わらず狂ってる!」みたいな復活劇だったが、ノベライズでは、

ようやく念願の女を手に入れられたか。
やったじゃねえかよ、相棒……。

と、マリーを奪還したアレルヤにエールを送っている姿が見られるのが印象的だ。
 ハレルヤ……。起き抜けのせいか、アレルヤへの愛がぽろっとこぼれてらっしゃる(笑)。