第40話「アンコール・名護イクサ爆現」
ストーリー
一九八六年。
真夜がファンガイアと知ったゆりは、イクサに変身して襲いかかろうとする。だが音也がすんでの所でそれを止め……。
その頃、キングは次狼達三人に、助かりたければ音也を殺せ、と恐るべき交換条件を提示される。
二〇〇八年。
ビショップにファンガイアの血を覚醒させられ、恵を襲うキバ=渡。名護の声で我に返ったが、ショックを受けた渡は家に引きこもってしまうのだった。
第一感想
名護「魑魅魍魎跋扈するこの地獄変。名護啓介はここにいる。イクサ爆現!」
爆現って、あーたwwwww
『劇場版ポケットモンスター ルギア爆誕』の「爆誕」に値する「?」ですよ?
完全に主人公しててかっこよかった事はかっこよかったんだけど、その後、サガークのスネーキングデスブレイクでさっくりやられている姿を見ると涙ちょちょ切れそうになった。あの、もう少しだけ、マシな扱いを……。
以下感想。
続・トライアングラー in 1986
イクサに変身して真夜を倒す気満々のゆりが殺伐すぎるっ! でも過去編のイクサで真夜を倒せるはずも無く、音也が止めたのも無理はない。まぁ、音也の場合、それ以上に二人が戦うなんて見たくないんだろうが。
そんなゆりのいじましい姿に、ついに真夜は「人間が可愛い」とさえ思うようになってしまう。これって、小動物とか幼稚園児とか、ああいう小さい生き物に対する感情だよなぁ……。
でも今まではそんな感情すら無かったわけで、真夜にとっては大いなる一歩か。
キングのジェラシー
こらそこのキング、言いたい事ははっきり本人の目を見て言えwwwww
音也の周りをうろうろうろうろワープした挙句、足跡が燃えているのを見て壮絶に吹いた。おまッ意識しすぎwwww
キング的には、真夜への愛よりも、自分の女を盗られた=キングのプライドが傷つけられた的な、そういう感情の方が強いようにも見えるが……。
恐るべき交換条件
圧倒的なキングとの力の差を前に、次狼、ラモン、力の三人はついに追いつめられる。しかし命を助ける代わりに、音也の命を取ってこいと恐るべき交換条件を出されるのだった。
自分じゃプライドが許さないからって、そう来るかキングっ! 次狼達から見れば、人間一人殺せば命が助かる。種族も途切れないと言う事で破格の条件ではある。しかし、これまでの対立、口喧嘩、共闘。そういう事を考えれば、殺せない事は明らかで……。
もしかしてこれが、キャッスルドランに幽閉される原因になるのだろうか? ついに闇の盟約の顛末が明かされる!?
渡、再びアレルギー
自らに眠るファンガイアの血に怯え、再び家に引きこもってしまった渡。その姿は、最初期のこの世アレルギーを思い起こさせる。
人間の世界にも、ファンガイアの世界にも居場所がない。どちらの世界も、自分を排除し、傷つけようとする無情な現実を押し付けてくるだけ。ハーフの苦しみに押しつぶされ、キバットにタツロット。ブラッディローズからまで目を背けてしまう。
渡の性格を考えれば、無理も無いと言うか当然の選択。「立ち向かえ」だなんだは自分が傷つかない他人が言える事で、渡を取り巻く現状はあまりに酷すぎる。
まぁ、だからってあの『ホームアローン』並のトラップはどうかと思うけど(笑)。以外と余裕、あるのね。
愛を求めるもう一人の王
嶋と太牙の対面なった今回。音也と真夜から嶋に託された太牙だったが、嶋から見れば貴重な観察対象以外の何者でも無かったらしく、太牙はそこに「愛」を感じる事は無かったようだ。
例え顔を見た事が無くても、ブラッディ・ローズと音楽でつながっている紅親子に対し、嶋と太牙のつながりはあまりに希薄。そこが後の別離につながっていったのだろう。
太牙が左手のキングの紋章を隠すのも、嶋に愛されなかったトラウマから、ファンガイアとしての力の象徴を隠しておきたいと言う気持ちがあるのかも知れない。
名護イクサ爆現
名護イクサがかっこいいのは分かるのが、名護イクサの登場にはどうしても違和感を感じる自分。
あそこは戦う所では無く、徹底的に渡と名護を関わらせる場面なのでは無いか。もしくは、イクサとして戦う名護を見せる事により、渡に何らかの変化を促すべき場面なのでは無いか。
どうも、アクションさせないといけないから名護イクサ爆現させました、的なニュアンスが見えるようでいまいちのめりこめなかった場面だった。まぁ、爆現が面白かったからいいけどw
次回は
渡復活? そして、ククルカンも復活?