2nd season #03「アレルヤ奪還作戦」

ストーリー

 王留美によりアレルヤが捕まっている収容所の場所が特定された。刹那達はアレルヤを救出するため、スメラギの戦術予報を乞うのだった。しかしその収容所には、マリナまでも捕まっていた……。

第一感想

 狙い撃つぜ! 復活!
 まさに飽きるほど繰り返されてきた驚きである。しかしやっぱり、このロックオンは「ロックオン」じゃないんだよなぁ……。としみじみ悲しい。中の人もそこの所はしっかり分かっていてやっているので、別人度が際立つ。
 そんなわけで、ロックオン=ニール。ライルは単なるライルと言う事で。
 以下感想。

捕まったマリナ

 先週捕まったマリナ。その理由とは、CBのメンバーと接触したからだったらしい。そりゃまぁ、アザディスタンの時思いっきり「刹那・F・セイエイ!」と名前読んでしまったしなぁ(笑)。やっぱり問題になっていたのか。
 個人的なものも含めればメールももらっているわけで。さらにヴェーダを介して情報を制しているリボンズがそれを知らないはずもなく、これまでマリナが無事だったのはひとえにリボンズの気まぐれに他ならなかったわけか。

リボンズの目論見

 1st seasonでは「イオリアの計画を歪めた者は誰だ」と言う疑問に、「リボンズ」と答えられたが、何と驚くべき事に、本当の意味でイオリアの計画を実行しているのはリボンズイノベイターであると言う。
「人間では実行できない」とは、人間の持つ理性や倫理観、精神程度では遠大な計画を実行できない、と言う意味合いだろうか(そも太陽炉の建造も何十年単位だし)。
 そういう意味では、ティエリアやネーナはその資格を失ってしまった存在なのだろう。ティエリアは今ではすっかり新生CBの兄貴分(口煩いが話の分かる長男と言う風情だ)だし、ネーナは王留美と組んで火付け役と、すっかり「人間」に迎合してしまった。
 リボンズの言う対話とは、人類とイノベイター、と言う意味か。はたまた、マジに宇宙人とか飛び出してきたらどうしよう?

アレルヤとソーマ

 四年前、漂流後連邦へと捕まったアレルヤ。これまでアレルヤが無事だったのもリボンズの気まぐれかそれとも計画か。
 頭への傷のせいで、ハレルヤの人格が消滅すると同時に、脳量子波の影響受ける事も無くなり、ある意味で完全な超兵として完成を見たアレルヤ。しかしメンタル面の不安定さというのは変わらない。ソーマが「マリー」だと気がついた事が、2nd seasonの爆弾だ。
 そしてその「マリー」ことソーマだが、どうやらソーマの方がハレルヤ同様「マリー」の別人格であるらしい。これはこれまで思いつかなかった事なので素直に驚きだ。そうか、そういうのもアリか、と。
 記憶を取り戻しつつあるソーマだが、やはりアレルヤが願うように戦場から連れ出す事は……難しいのだろうなぁ。

三〇〇秒の電撃作戦

 アレルヤを救出するため、スメラギの「大胆」な戦術予報を実行するCBメンバー。
 その戦術とは、トレミー2のGNフィールドによる潜航機能を利用して海水を巻き上げ粒子ビームを減衰。さらに津波で護衛のティエレンの動きを封じ、一気に突撃すると言う電撃作戦。
 まだまだCBに復帰する事を渋っているスメラギだが、このままなし崩し的に参加してしまいそうだw
 ガンダム各機の活躍もさる事ながら、ティエレンのホバー機能の描かれ方が実に爽快。太陽炉/疑似太陽炉搭載MSなんのその、な活躍だった。

ライル/ケルディムガンダム

 デュナメスの後継機であるケルディムに乗り込むのがライル。「狙い撃つぜ!」も復活し、再び活躍を見せる。今回のガンカメラはスライドじゃなくて展開なのねー。
「世界を変える」一本気だったロックオンと違い、隠している戦闘能力、カタロンへの情報漏洩など、一癖ありそうなライルだった。

カタロンの内情

 マリナを「姫」と読んでいた事から、どうやら太陽光発電に参加できなかった中東国家が中心となっている組織らしい。シーリンが参加しているのも、このあたりに原因があるのか。

マリナと刹那

 沙慈といいマリナといい……。「何でも拾ってくるんじゃありません!」と文句を言われるせっちゃんを想像w
 それはともかく、ティエリア公認とは言え一国のお姫様をこれからどうするのやら。まさかまた装備を外して送り届けるわけにもいくまいに。
 戦いしか知らない刹那が、戦いから抜け出せるか? と言うのはやっぱり大きい事なのだろう。ライバルの乙女座が、愛を通り越して憎しみに変わった事と対照的に、刹那が戦わない道を模索する、と言うのもまた。

次回は

 ライルゥゥゥゥゥゥ! 何やってるぅぅぅぅ!!