#24「ラスト・フロンティア」

 かつての第一一七調査船団事故の詳細と、グレイスの野望を知ったマクロス・クォーターの面々。だがフロンティア軍部は、生き残りをかけバジュラ母星を奪い取る最後の作戦に出ようとしていた。

第一感想

 主にグレイスとレオンの顔が凄い事に!
 ううむ、お兄さん(?)びっくりです。特にレオン。そんな顔してると、死んでしまうじゃないか! 古今ラスボスでも無いのにそんな顔芸を披露した三下はあまりいいラストは迎えられないと言うお約束が!
 ……別に心配なんかしなくていい奴なんだけど(笑)。
 以下感想。

グレイスの野望

 これまで暗躍していたグレイス。その野望がついに明らかになる。
 グレイスの野望とは、フォールド・クォーツをインプラントの核として使用する事で実現される超時空ネットワークの構築にあった。すべての人類がタイムラグ無しで並列思考する事が出来る、プロトカルチャーも成しえなかった情報革命。
 しかしその構造上、ターミナルには他よりも優位性があり、最終的に頂点にただ一人、全てに対し優位性を持つ存在が誕生する。まさに銀河を支配する存在になる。それが、グレイスの野望だったわけだ。
全人類がインプラントしていなければならない」と言う暴力的なまでの前提ありきの野望だが、それはバジュラによる軍事的優位性でカタをつけるつもりだったようだ。
 バジュラをフロンティア船団に誘導し、たびたび戦いを引き起こしてきたのもバジュラを進化させるためだったらしい。
 ランカ、ブレラを掌中に収め、クイーンを目前とするグレイス。一七歳の悪役ぶりが光っていてまぶしいぜ(笑)!

ランカとシェリ

 この二人、元は野生の生物だった(!)バジュラを発見し調査していたランシェ・メイとマオ・ノームと強いつながりがあった。
 ランカはもちろんランシェの娘であり、ブレラは兄。そしてシェリルは、マオ・ノームの孫にあたる存在だったらしい。
 もしかしたら、二人は普通に幼い頃に出会っていて、今とはまったく違う関係を築いていたかも知れないのだ。ブレラはもとより、シェリルが身寄りも無くスラムで暮らしていたのも、もしかしたらグレイスが何らかの形で手をまわしたため、かも知れニア。

生きる、と言う事

 互いに惹かれあい、愛し、子を作り、文化を受け継いでいく……。それがオズマやキャシーが定義する、生きると言う事。
 すべての人類を並列に接続し、頭の中身を共有し合う、なんて事に賛同できるはずも無いと、マクロス・クォーターの面々は「自分達の手でやるしかない」と決意を決める。
 この非常時に(だからこそ)艦長とモニカの仲も進展(笑)! 己艦長、今まで散々スルーしておいて(いや、セクハラはしてたがw)ここにきてコレとは……。さすがだ!

ラスト・フロンティア

 バジュラ母星を発見したフロンティア船団。何とアイランド1を兵器代わりに使うと言う背水の陣を敷き、バジュラ母星を奪い取って自らの星にしようとする作戦に出る。
 もうどちらが侵略者でどちらが被害者なのやら、分からなくなってくる構図だ。事ここに至ると、「どちらが先に手を出した」なんて大した問題では無いように思えてくる。問題なのは、「どちらが先に手を引く事が出来るのか」か。
 しかし、疲弊したフロンティア船団は退く事など出来はしない。バジュラ側はグレイスに操られ、当然退くわけがない。どちらも退かず、泥沼の戦いが始まる。

男達

 戦いが始まる前に、男達はそれぞれ決意をあらわにする……。と言うわけで、特にこの二人がアレでした。

ルカ

 こ、この卑怯者(笑)!

ビルラー

「銀河を一つにする」と言う願望を持ち、レオンともつながっていたビルラー。彼の目的は、何者かに再開する事……? マオ・ノームかランシェ・メイ関連だろうか? 

シェリ

 もう何も言う事は無い。ただ一言こう言うのみ。
 シェリル、イイ女すぎッッッ!

ランカとブレラの決め台詞

 フロンティア船団とバジュラ、総力戦が始まる。最初は能力を増した=死期が近付いたシェリルの歌でバジュラを分断出来ていたが、ランカがリトルクイーンとしての能力を発揮しだして様相は一変。シェリルの歌声を打ち消し、バジュラをまとめあげフロンティア側を押し返す。
 これが本気のランカの歌声――。と戦慄するも束の間、ブレラがアルトに襲いかかる!
 面白かったのは、この時のブレラの決め台詞。

散れ! 銀河の果てへ!

 ……これって、明らかに妹さんのを意識してるよな? 「抱きしめて! 銀河の果てまで!」を。
 何と言うか、兄妹だなぁ(笑)。

撃墜

 ようやく、「役者」と言う呪縛から抜け出し、一人のアルトとして宇宙を飛ぶ事が出来始めていたアルト。しかし、無残にも戦場で撃墜されてしまう!
 最終話前にして、よもやの主人公脱落!? こんな形でトライアングラーが終了かー!?
 これまでのツケか。はたまたメサイアのプラモが発売された途端に別の機体に乗り換えた事への報復か(コラ)まさかのアルト撃墜だった。
 だが、ここで終わるはずも無いのが『マクロスF』。まだクォーター組も戦場に登場していないし、まだまだアルトの出番は終わらないはず!

次回は

 予告がじ、実写!? 
 ついに超銀河ラブストーリー『マクロスF』も最終話!