『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 17「土 の 味」

 カゴシマ租界で黒の騎士団とブリタニア軍との戦端が切って落とされた。星刻達を加え強力な戦力を有する黒の騎士団と、帝国最強の騎士ナイトオブラウンズを加えた両軍は膠着状態に陥る。
 その頃、ルルーシュはナナリーをスザクに保護してもらうため、枢木神社でスザクと相対していた……。

第一感想

 何て事だ。スザクの言い分があまりに正論で納得するしかなかった……ッ!
 いや違うのだけど! きっとルルーシュの「我が身、プライドすべてを犠牲にしてもナナリーを助けてもらう」「すべてを自分のせいにして、罰を甘んじて受ける」と言う態度に感じ入る所かも知れないのだけど! だけど……だけど!
 ……いやほんと、何を今更……(ヲイ)。
 以下感想。

天王山・エリア11

 エリア11を陥とす事は、他のブリタニア植民エリアに希望を与える事につながる。エリア11を解放すれば、他の殖民エリアも立ち上がってくる事は予想に難くない。黒の騎士団にとっては、終わりの始まりの戦。
 しかしエリア11を守りきる事ができたならば、本国からの増援に加え、EUサイドから超合衆国連合を叩き、挟み撃ちにして一気に殲滅する事ができ、目障りな超合衆国を潰す事ができる。ブリタニアにとっても重要な戦いになる。
 それだけに、両軍ともエースが前線に出張り、激戦を繰り広げる事に!

黒の騎士団サイド

 黒の騎士団は星刻が神虎で出撃。この男、病気はどうした? と思ったが、天子様もとい婚約者が後方に控えているのでは病気などに負けてはいられない。旦那様は頑張ります! とばかりに、指揮から対ギャラハッドまで星刻、孤軍奮闘! 天子様、応援してあげてー!

ブリタニアサイド

 対するブリタニアサイドは、ナイトオブラウンズからナイトオブテン・ルキアーノの駆るパーシヴァルとナイトオブワン・ビスマルクの駆るギャラハッドが参戦。
 特にルキアーノ/パーシヴァルは「ブリタニアの吸血鬼」に相応しい装備と凶悪さを十二分に発揮。味方の戦艦を爆弾代わりに落とす、破壊のためにトウキョウへ向かいたいだの、なるほど、同じラウンズのジノからも嫌われるわけだと納得。
 そしてビスマルク/ギャラハッドは「最強の騎士」の名に相応しい力を星刻相手に見せ付ける。エクスカリバーは皇帝が直接名付けたと言うだけあって凄まじい威力であった。コロ助とか思ってて、ほんとごめんなさい(笑)。

土の味の行方

 ルルーシュとスザク、初めて出会った枢木神社での再会。
 前後して、スザクはとにかく「約束、嘘、ユフィを殺した事」などを持ち出して、ルルーシュを責める。いやしかし、事実であるだけにもう何も言えない。まさしく「よくもヌケヌケと顔を出せたものだな」である。と言うかルルーシュ、前にその「友達」を人非人呼ばわりしてたんですけどソレは……?
 しかしスザクの根っこにあるのは、とにかく「何故」。超常能力たる「ギアス」でユーフェミアが、そして自分が歪められた事だけは分かった。しかし、それはどうして? 何故なのか? ある意味で、その疑問を知ろうとしていたのが『R2』におけるスザクであり、それがこれまで「スザクらしくなかった」理由の一つなのかも知れない。
 一方、ルルーシュはとにかく、「過去は戻せない」「奇跡なんて無い」「すべては計算と演出」「ゼロは記号」とした上で、とにかく「ルルーシュ」個人をさらけ出して、膝をつき頭を下げてまでスザクにナナリーを助けてもらおうと頼み込む。これまでの罪をすべて自分のせいだと言い訳もせず引き受けて、奇しくもかつてのスザクのように。
 そんなルルーシュの姿にスザクは過去の自分を見て、ルルーシュに条件を突きつける。それは、「嘘を本当にする事」。偽りの正義の味方だったゼロを、本当の正義の味方にする事。そして世界を平和にする事。
 いつかスザクがユーフェミアに「好きになってもらった」事で生きられたように、ルルーシュに課題を与え、それを罪滅ぼしに変えた、と言えるのかも知れない。
 この二人の構図は、最初期から変わらない。スザクが上から、ルルーシュの手を取って引っ張り上げてやる、そんな構図。
 だが、せっかく二人が再び手を取り合えたと思ったら、何と無断で尾行してきたシュナイゼルの部隊に引き裂かれる! ルルーシュは拘束され再びキレにキレ、またも暴走する十代の少年に逆戻り。何と言うガッカリ感……! ある意味分かっていた事とは言え、むごい事よ……。

黒の騎士団の内部で

 ルルーシュがスザク相手に頭を下げ(させられた)頃、黒の騎士団でも不穏な動きが起こる。
 一つは、藤堂達。もう一つは、扇とディートハルトだった。
 あくまで藤堂についているだけで、ゼロへの忠誠心はさほどでも無かった四聖剣の連中。そろそろゼロへの不信も頂点に達している。今現在、ゼロの才能は必要不可欠。だが、日本を解放した、その後は……? ゼロ追放/暗殺ルートにドキドキだ。
 そして、扇とディートハルト。ヴィレッタが実質的な人質となっており、扇はディートハルトに脅されている状態に。ディートハルトは扇の「平凡さ」を逆に貴重ととらえ、今現在、扇に抜けられるのは困る、と考えているようだ。まぁ、周りはみんな濃い連中ばかりだし、他はバカとかロリだけだし(コラ)扇は逆に貴重な人材だ。しかし、ヴィレッタを人質、と言うのはまずいだろうなぁ……。ある意味で反逆ルートまっさかさまだ。
 黒の騎士団が崩壊する日は、近い?

カレン、ラウンズ入り?

 ジノと接触を持っていたカレンだが、スザクのアルバムとジノの話を聞いて、少しだけ態度が柔らかくなったようだ。
 そこでジノから提案された事は、何とブリタニア側に戻る事だった。元々ラウンズ級の腕を持つだけに、ともすればラウンズ入りも夢ではないカレン。紅蓮の強化型がここで使われるのかな? とも思わないでもないが……?
 でもカレンだから、ラウンズには入らないだろう……と思うが、ナナリーの事を考えればある意味「有り」だろう。「ルルーシュに代わり、ナナリーを守る」と言う大義名分が立てば、それもありえない話ではない。
 しかし果たして、どういう流れでそうなるのか? が興味深い所だ。

そして、決戦へ

 スザクに裏切られたと誤解したルルーシュは、ギルフォードにかけたギアスによって彼を手中に収め、そのままトウキョウ租界へ。
 一方でシュナイゼルはスザクからギアスの存在を聞き出し、「すべてのカードをそろえた」と不敵に微笑む。
 そして皇帝はラグナロク? と言う謎のシステムを起動。
 取り残されたスザクには、フレイヤが装備されたランスロットに乗るしかないのか……。
 それぞれが、それぞれの武器とカードを手に決戦の舞台トウキョウへ。最後は、スザクがフレイヤを発射して終わるのか、それとも皇帝が何かして終わるのか……。とにかく、ルルーシュのまともな形での勝利は想像できない。残念ながら。

ロロの任務

 先行してトウキョウ租界に入ったロロの任務はナナリー奪還。……ルルーシュ、ナナリーを助ける気があるのだろうか……?
 まさかとは思うが、ロロのマズさ/ヤバさと言ったものに気がついていないのだろうか……? まぁ、咲世子がついているのなら、ある意味安心だとは思うが……。

今週のMVP

 今週のMVPは、指に巻いた絆創膏を嬉しそうに見ているC.C.に決定!

次回は

 再びトウキョウ租界が戦場に!