GP-23「暴走ヒラメキ」

 エンジンオーG9に敗北したヒラメキメデス。彼はこの恥をそそぐまではヨゴシュタインの下に帰れないと、一人計算を繰り返す。
 一方その頃、ウイングスとより協力していくため、走輔は大翔を理解しようと後を追いかけ回していて……。

第一感想

 ヒラメキメデス、さよなら……! 公式サイトでは思いっきり遺影状態になってて悲しいやら笑えるやら。ちょっとスタッフさん! 抜かりなさ過ぎる!
 何だかもう、ゴーオンジャーよりもガイアークサイド――特にヨゴシュタインとヒラメキメデスの関係にリアルに泣いた!
 もはやどっちが悪役何だか分からない……!
 以下感想。

OP/ED

 OPはエンジンオーG9が。EDは劇場版で使用される(?)エコラップが登場。
 ライダーに続き、戦隊も劇場版とのつながりをはっきりと打ち出してきたなぁ。去年の『ゲキレンジャー』も理央出陣の理由になってたりするはずなんだけど、明言されなかったし。これはいい傾向かな。

走輔と大翔

 大翔を理解するため、後を追い回す走輔。しかしセレブな(笑)大翔の生活を容易に走輔が理解できるはずも無く……。衣食住、ついでに教養、金銭、戦闘力と、あらゆる方向で敗北する走輔が悲しい。
 しかし、大翔も走輔の力? と言うのを少しだけ認め始めていて、それが「アドバイス」にも現れている。
「先を読まず、前を突っ走る」走輔の長所を認め、ロケットブースターとヒラメキメデスとの戦いをゆずった事で、もうはっきりと走輔は大翔にとって「仲間」になったのかも知れない。まぁ、まだ「付き合いが長くなる」ぐらいの認識のようだが。
 この走輔=ゴーオンジャーの実力を認めた後がスピンオフネットムービーになるのだろうか。あっちも力を認めていたし。

Get ride!

 ロードサーベルに乗って、ロケットブースターの推進力を使って飛ぶゴーオンレッド。ええ、これどこのアムドライバー(笑)。

エウレカ

 アルキメデスをもじったキャラであるヒラメキメデス。
 その代名詞とも言うべき「エウレカ!」を、「計算を捨てる」と言う答えに使う所が巧い。しかし座禅を組んで計算って……何だか無国籍と言うか多国籍と言うか、何でもアリね(笑)。

二人の絆

 かつて一回の発明家だったヒラメキメデス。どれほど蛮ドーマを作っても誰も認めてくれない。もういっそ、ヨゴシュタインを倒して自分が大臣に……。そう思っていた矢先、そのヨゴシュタインがヒラメキメデスに副大臣の地位とその証のハカリバーを与えた。
 そんな感動秘話が二人に……!
 ヨゴシュタインが「やればできる子!」と言って可愛がり、ヒラメキメデスがデタラメデスになってまで恩を返そうとする、その絆に涙。もう……ゴーオンジャー、そこは空気読んで負けとけよ(無理言うな)!
 最後にハカリバーを手にするヨゴシュタインの姿は、もう見てられない……。

デタラメデス

 一〇〇体分のビックリウムエナジーを吸収し、ヒラメキメデスはデタラメデスへとパワーアップ!
 いかにも「パワーアップ」「知性を捨てた」と言うビジュアルもそうだが、スーツアクターさんと声優さん、両氏の演技が凄い! あのヒラメキメデスが、ここまで暴走するとは……! まさにプロの仕事。
デタラメ殺法! 思考停止斬り」は、特撮史に残る必殺技だった。

次回は

 ぎゃー! ヒラメキが化けて出たー!?