『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 15「C の 世界」
相対するルルーシュと皇帝。互いのギアスの発動条件が「目を合わせる」事だけに、容易に動けないルルーシュ。だが皇帝は構わずルルーシュを挑発する。蜃気楼から射出したミラーを使い、皇帝に自殺するようギアスをかけ、そして自殺した皇帝。
しかし皇帝は自らの心臓に銃弾を撃ちこみながら、平然と立ち上がってくるのだった。
第一感想
ルルーシュもスザクもあっちゃこっちゃとっちらかってごちゃごちゃで、大変な事になって参りましたよ!?
とりあえず今週一番喜んでいたのはニーナだけと言うのが妙な皮肉。
以下感想。
父子対決!
ルルーシュと皇帝が、アーカーシャの剣の前で壮絶な父子対決を始める!
だがお互いのギアス能力の特性上(とルルーシュが一方的に思っているだけだが)、面と向かい合って話す事もできない、と言うかなりカオスな状態にw
蜃気楼のミラーを使って間接的にギアスをかけるも、何と皇帝はV.V.のコードを抜き取り不老不死となっていた! ちょwwwwそりゃルルーシュで無くても思うよ!
「こんなんに勝てるかァッッ!!!」
冷静に考えても「あの」若槻ボイスが不老不死なんだぜ……? そりゃもう勝てないよ! 白旗ですよ(ヲイ)!
V.V.の最後
……え゛、V.V.ってマリアンヌの事、好きだったの……!?
まぁそうだよね。兄弟でも色恋は関係無いし、弟に取られたらムカつくよな、と途端にV.V.派になってしまった安い自分に乾杯(笑)。
結局、V.V.の嘘もうやむやになってしまったなぁ……。ちゃんと言及してくれるのかしら。
仮面の理由
ちょっと話は前後するが、ルルーシュの仮面の事。
ギアス。そして謎の仮面の男・ゼロ。そういう仮面を被った事で、ルルーシュは確かに普通の学生では到底手に入れられないものを手に入れた。黒の騎士団。領土。権力……。
しかし裏を返せば、ルルーシュが自分自身の顔を使って手に入れたものは何一つ無い、と言う悲しい事実でもある。この一点だけをとって、ルルーシュはユーフェミア、そしてナナリーに敗北する。彼女は自分の顔と言葉で何かを成し遂げようとしていた/いるからだ。
権力の有無は、皇帝の「人間はみんな不平等」と言う言葉で全部ちゃらになってしまう。ソレを言うなら、ルルーシュには特区日本を立ち上げようとした時にギアスが。そしてスザクには超絶的な体力が備わっていたからだ。
奇襲・不意討ち・足場崩し。まさしく「兵は詭道なり」を実行してきたルルーシュ。
だがこれからルルーシュに必要なのは、おそらく、仮面を脱ぎ去り、本当の意味でルルーシュとして皇帝と相対する事だろう。それがおそらく、本当の王道と言うやつなのだから。
世界の真の姿
まぁ何かが明かされたようで、実はさっぱり明かされていないのだが(笑)C.C.達の契約の理由については語られた。
コードギアス
- C.C.達の体にある紋章は「コード」と呼ぶ。
- この世界には不老不死の人生を生きる人間がいる。
- その不老不死の人間は、ある水準まで高まったギアス能力者でないと殺す事が出来ない。
- 正確に言えば、不老不死をギアス能力者に押しつけて自分は死ぬ、と言う事である。
と言うわけで、C.C.達の契約のための内容は「死ぬため」それだけに尽きる。
単なる奴隷だったC.C.も、あるシスターと契約し「愛される」ギアスを手に入れた。そしてギアス能力が高まったある日、シスターに不老不死を押し付けられてしまった。
つまりコードギアスって「不老不死者」と「ギアス能力者」って事なのか……? また、不老不死になった時点で、ギアス能力が無くなり、代わりにギアス能力への耐性がつくらしい。
世界のたった一人
C.C.のような不老不死の人間。ギアス能力。これらの存在を作り出す、皇帝が殺そうとする存在が「神」なのだろうか。世界にいるたった一人と言う事だが、しかし肉体的な存在ではなく、精神的/思考の存在のようだ。
アーカーシャの剣が思考に影響されるものであり、そして思考エレベーターは思考する事で肉体ごと色々な場所に移動できるもののようだ。
だけど、この「世界のたった一人」とは、ルルーシュにとって別の意味を持つ。殺したかった、謝らせたかった、真実を聞きたかった。様々なものがあったが、ルルーシュが選んだのは「奪われたくない」と言う思い。
C.C.を奪還するために、思考エレベーターを開いた時には不覚に燃えた。ちくしょう、ルルーシュなのにっ。
あっからさますぎる告白の後には、しかし視聴者をストンと落とす仕掛けが待っている。何とC.C.は記憶を失い、奴隷だった頃まで戻っていたのだ。ギアスを手に入れた頃からこれまでの記憶が、ごっそりと抜けてしまった。
まだ彼女の記憶はCの世界に存在するのか。だとすると、またもルルーシュが戦う理由が増えたわけだが……。
シャーリー、観てますか。そこのドウテイは年上のお姉さんにロウラクされてしまったようです(そんな言い方をするな)。ついでに、ロロにもててます。あれは別にいいですか、そうですか。
スザクが歩く茨の道
カレンにリフレインを使ってまでも、ゼロ=ルルーシュであると言う確証を得ようとするスザク。しかし相手の意思を無視して自分の意思を押し付ける事は、最も憎むゼロと同じ事だった。そう悟った時、スザクはリフレインを使う事が出来なかった。
ゼロが憎い。でも手段は選ばなきゃゼロと同じになってしまう。まだるっこしい。そんなジレンマを抱えたスザク。
情報局の人間がすべてギアスにかかっている事に気がつき、ようやくルルーシュが記憶を取り戻している事が分かった。しかし今度は、それが皇帝に分かるとナナリーが危ない。
「使う」と言う酷な物言いから、ナナリーに「死」を押しつける身代わりとするか、はたまたルルーシュに対する盾にするのか。スザクは前者を知らないとは言え、後者であってもロクな事に使うはずがないと言う事は容易に想像できる。しかしだからと言って、ナナリーに本当の事を話すわけにもいかない。
あっちがダメならこっちもダメ。どこまでもにっちもさっちもいかない現実の壁に叩きつけられる白き騎士・スザク。
ルルーシュともども、この思いっきり閉塞した状況を叩き壊せる方法なんてあるのだろうか? と思ってしまう。
ナナリーと嘘
たいていの場合、「嘘」なんて見抜かれている。母親とか家族とか。あと友人だって、たいていの場合、嘘なんて「あ、これは嘘だ」と見抜かれてしまうものだ。
ナナリーは目が見えない。だが、相手の手に触れ、脈拍を読んで嘘を見抜く事はできる。
そういう、ある意味卑怯な手段を使う理由は、日本を立て直すためだ。ブリタニア側の利益だけでなく、エリア11の利益も上げる。相互利益が最も早く本国の評価を高めるためだが、属領を見下す傾向のある役人には簡単にはいかず、体を張って頑張っているわけだ。
その姿はある意味、ゼロ=ルルーシュの起こした出来事の尻拭いでもあり、何だかなぁ、と思う所だ。
しかし、そういう嘘はナナリーにとって、ある意味日常茶飯事である状況だった。
子どもの時も、ルルーシュはナナリーを思って嘘をついていたし、そして今、スザクも同じように嘘をついている。
これは「嘘」を一番拒否している皇帝と対照的である。嘘が許せなくて、兄V.V.からコードを抜き殺害した皇帝。皇帝の血を濃く受け継いだ(髪の色が皇帝似)ナナリーが、真実を知った時、兄ルルーシュを許せるのか?
「許せないのではなく、許さない」と言うシャーリーの言葉と相まって、この「嘘を許す」と言う事はラストの重要なファクターになりそうだ。
出会わなければよかった二人
扇とヴィレッタ。出会わなければよかった二人は、空気が読めないくの一=咲世子のせいで扇が負傷。さらに落下した扇をかばいヴィレッタも一緒に落ちると言うトンデモな結果に!
咲世子は自分の仕事をしただけだからまだいいとしても、問題は扇か。あのままヴィレッタ一人だけ死んで、扇一人生き残ったとしたら……。ゼロ暗殺フラグ(妄想するのはやめなさい)!?
再び千草登場とか、今度は扇が記憶喪失とか、考えられる事は色々あるので逸る気持ちを抑えて次回を待とう。あ、いや二人そろって(黙レ)。
戦争を変えるもの
ルルーシュやスザク、C.C.達が大変ごちゃごちゃになっている横で、すこぶる快調に。ある実験であのシュナイゼルから「天才」の名を出させたニーナ。
モニターごしの威力や爆風。そして「戦争が変わる」と言わしめた事からも、ニーナが作ったのは核爆弾……なのかなぁ。苗字がアインシュタインだし。
『コードギアス』の世界観では、核系の技術はさっぱり進んでおらず、サクラダイトなどの伝導体を利用した技術が発達している、と言う事になっているから……。あれ? と言う事は大陸間弾道ミサイルとか、大量破壊兵器とか発明されていない、と言う事なのか?
だとしたら、そりゃぁ戦争は変わる。ナイトメアフレームによる戦闘なんて都市占領や作業機械利用に堕する。ロボット一体作るより、ミサイル一本作った方が戦争のやり方としては効率的だ。
いよいよ、エリア11に核爆弾が落ちる日も近いかも知れない!?
エリア11に核爆弾→合衆国非難→ブリタニア崩壊……とはならないか。さすがに。
次回は
ついに合衆国対ブリタニア帝国の構図が完成? サブタイが漢字ばっかりだ(笑)!