第19話「生き残るんだどんな手段を使っても」

 月落下による市民の不安は頂点に達していた。ロシウはシモンの戦争責任を追及し市民の不安を抑える事にする。ロシウは人類が生き残るために、あらゆる手段を模索するが、アンチスパイラルの攻撃は止む事は無く……。




 市民の手により、倒されるカミナの像。ロージェノムを倒し、新政府総司令としてやってきたシモンの全てが、名実ともに否定されてしまった瞬間。
 大グレン団に大きな影響を与えたカミナの死さえ、その意味の解釈で決定的に決別してしまう。
 シモンはロシウの手により死刑となり、旧大グレン団メンバーは市民の苦情電話処理と言うどうでもいい仕事を押しつけられ、政治の中枢からは排除される。
 もちろんこれは、これまで政府の仕事をまったくしてこなかった大グレン団メンバーが悪い。今まで一人仕事をしてきたロシウが、いざとなれば中枢を握るのは当然の事。昔の仲間を死刑にし、あらゆる方法を模索して生き残る方法を探し、それを実行するロシウの苦労を大グレン団のメンバーが分かるはずも無い。
 その苦労を分かっている一人がキノン。ムガンの大軍を倒すために出撃するグレンラガン。シモンに対する首輪代わりとして、グレンのコクピットに爆弾を搭載。さらにキノン自身がパイロットとして乗り込む。
 実の兄弟や仲間までもがロシウの事を軽蔑する中、一人ロシウを助けるキノンの献身が光る。




 ニアを信じ続けたシモンも、ついにニアがニアでは無いと認めてしまった。コアドリルも取り上げられ、ヴィラルがいる監獄へと送られてしまった。
 ロシウやギミー、ダリーからは古い人呼ばわりされる。シモン達大グレン団の運命は果たして!