#16「トリニティ」

 ガンダムスローネ三体とそのガンダムマイスター・トリニティ三兄弟の介入により、ガンダム鹵獲の危機は免れた。しかし彼らは、実働メンバーはおろか監視者達にも知らされていないセカンドチームであった。
 その存在を受け入れるか否かを、アレハンドロ・コーナーは監視者達に問う。



 
 混乱するソレスタルビーイングサイド。しかし世界は、スローネの介入に衝撃を隠せない。
 三大国が手を組んで、数も揃えてさぁフルボッコとやってたところに、ガツンと介入され反対にフルボッコにされたのだからそれはもうたまらない。
 四機のガンダムの性能や特性から、
ガンダム本体には勝てないからパイロットを狙おうぜ!
と三大国が揃いも揃って結論付け、消耗戦をしかける事を読みきっていたように現れた三機のスローネ。
 しかもスローネドライのGN粒子広域散布システムによって、これまで手に入れたGN粒子の特性も意味が無くなってしまった。
 いよいよMS同士の有視界戦闘でしか決着をつけられなくなってしまい、現状、ソレスタルビーイングに対抗する手段は無くなってしまう。
 三大国側からすれば、戦略レベルでも駄目、MSの性能でも駄目と、もはや八方塞りの状況。




 しかしソレスタルビーイング側の内情は違い、勝ち誇るどころか混乱中。何せ自分達も、それどころか計画全体を統括するヴェーダも知らないガンダムが現れたのだから。
 アレハンドロ・コーナーら、監視者達もそれは同様。そして彼らは、その存在を知らされていなかったスローネの存在、その是非を問う。それは同時に、現ガンダムマイスターの是非を問うものでもあった。
 これまでの計画を振り返る中で、結局、結論は「現チームは甘い」と言う結論にたどりつく。
 各ガンダムマイスターは私情で勝手に動く。
 手持ちカードを晒す。
 世界相手に喧嘩を吹っかけているのに人命尊重(パイロットはなるべく殺さない)。
 あまつさえ世論を気にする。
 極めつけはアザディスタンの一件と、ヴェーダの立てた計画はどんどん修正を余儀なくされている。
 チームメンバーが計画から外されないのは、「監視者達の意見が一致しないと拒否権を発動できない」、その一点のみ。問題は多々あれど、まぁそれでも使えるから、その程度。
 そんな甘っちょろい現チームを批判し、「自分達ならもっと上手くやれる」とばかりに不遜な態度を崩さないトリニティ三兄弟。刹那達とはどうも協力しそうにない三兄弟。監視者達からも承認されてしまい、やはり、対決は免れない予感。




 刹那達は出自も服装もガンダムもバラバラと、ある意味彼らが現在の象徴であると言える要素を持つ。しかしトリニティ三兄弟は、家族、服装、ガンダムも統一されている、まさに名字のトリニティ=三位一体が示すように非常に統一されている。
 これはソレスタルビーイングの理念が達成された後の統一された世界=未来を示すとも思える。
 刹那達が活動していた頃はソレスタルビーイングはいずれ人々によって打倒されるとも思えたが、実はソレスタルビーイングには極秘にガンダムやメンバーを処分する機関が存在して、歴史の裏で消されていくのかも知れない。
 どんな展開であれ、
ヴェーダも知らない」
「誰にも知られていない極秘のチーム」
なんて出したのだから、これからある意味何でも出し放題(笑)。




 それにつけても、三大国のライバル達が色々な意味で面白すぎる。特にコーラサワーwwww 
 お前はどこの迷子の仔猫だwwww




 どうでもいい事ながら、劇中で「現在稼動している太陽炉は五つ」と明言されたので、リストアップ。

 エクシア、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェ(ナドレ)が搭載。

  • フェレシュテに一つ

 Oガンダムに搭載された太陽炉を、複数の機体で使い回し(外伝)。

  • セカンドチームに三つ

 ガンダムスローネアイン、ツヴァイ、ドライ