『DARKER THAN BLACK -黒の契約者- ドラマCD』

 月刊Asukaの応募者全員サービス『DARKER THAN BLACK -黒の契約者- ドラマCD』が届いたー!
 脚本は「新星は東雲の空に煌く…」「裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み…」を担当した野村祐一氏。総監修を岡村天斎氏が務めた、応募者全員サービスのドラマCDのくせに妙に豪華なドラマCD。もちろんストーリーも面白い! オールギャグなのですが、それでも『ダーカー』っぽさが出ているのが凄い。
 以下ネタバレ感想。
 まずカバーがすばらしい! 
 コミカライズ担当の野奇夜がカバーイラストを書いているのですが、エージェント黒、外事4課の桐原課長として二人。その裏に留学生・李舜生と、プライベートの未咲。この二人の二面性の対比が素敵すぎる。
 また、ケーキ(木苺とバナナのクリームチーズシフォンケーキ)食べてる銀が可愛らしいのなんのってッ。ああもうこれだけで応募してよかった!




 で、ここからストーリー感想。
 時間軸は、「純白のドレスは少女の夢と血に染まる…」から後の話に。
 外事4課の代表として、カラオケ大会に出る事になってしまった未咲。しかし問題が一つあった。未咲は「音痴」だったのだ……!
「あの」水樹奈々さん捕まえて「音痴」は無いだろう、「音痴」はッw
 外事4課の課長として普段は凛々しくやっている彼女が、音痴なのにカラオケ大会に出場しなければならなくなってオロオロする姿にもう爆笑。  
 場末のカラオケに入るも、彼女はカラオケ初体験。曲の多さに驚き、拍手機能に驚きと、もうあっぷあっぷ。流行J-POP、演歌、アニメ(世界名作系)とひたすら歌い倒す未咲がだんだんノリノリになっていく姿に腹筋痙攣wwwww
 水樹奈々さんのオタオタワタワタした演技がもう凄いの何のって。ある意味これを映像で見たかった……!




 一方、黒は猫に「日本語がペラペラすぎる」と言う指摘を受けてカタコト日本語の練習。黒、こういうところお茶目だよなぁ……。
 今回の標的の契約者の対価は、何とカラオケ(笑)。
 その契約者を仕留める時の言葉が、
貴様らにカラオケなど似合わない……」。
 大・爆・笑★




 かなりギャグ寄りのストーリーでしたが、真面目に考察すると、場末のカラオケでアルバイトに励む李舜生と、暗殺を実行する黒としての顔。プライベートと外事四課としての未咲と、『ダーカー』のテーマでもあった人間と契約者、と言う部分にも通じる一つの存在が持つ二面性を強調したものになっていました。
 いやぁ、それにしても「面白い」としか言いようがない傑作。次はコミックスの完結巻と、DVD最終巻のスペシャルエピソードだ!