『スター・フォース 未知との遭遇』
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2005/01/13
- メディア: DVD
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今回は、ごめんなさい。
まったく関係ないけどこのタイトルを観たら無意識に手が伸びていた!
『スター・フォース 未知との遭遇』ー!
あーもう、タイトルからして「そういう臭い」がプンプンするぜェー! とわくわくしながらリモコンの再生ボタンをオン!
結果は……期待通り!
あまりのB級っぷりに、笑いっぱなしでした。
ある夜、老人が真赤な光に包まれた。宇宙学の権威ロー博士は彼がUFOとの接触ではないかと考える。
所変わって 探偵のエデンと助手のホ・ロンボは探偵とは名ばかりのヤクザの手下となって借金取りをする毎日を送っていた。
そして絶世の美女・レイはデパートで働いていたのだが、あまりに美人過ぎて不幸ばかりだった。
レイは金持ちの坊ちゃん・コクと婚約するのだが、星空の下でイチャイチャしていると、レイがコクの顔面に頭突きをしてしまいコクはそのまま気絶。その間にUFOが現れ、レイは連れ去られてしまう。
エイリアンとセックスしてしまったレイは婚約を破棄され、自殺を図る。
またエデン達も借金の取立てのせいで人が死んでしまい、責任を感じて同じく自殺を図る。
自殺するため線路の上で出会った三人。彼らはUFOを捕まえ、有名になって幸福になろうとUFOを探し始めるが……?
ストーリーを書き出しているだけで、頭を抱えたくなるほどのストーリーの流れ。こんなあからさまに色々オマージュしても大丈夫なのだから、人生って真剣に悩めば悩むほど駄目なのかもしれません。
まぁ、『ゲキレン』的には『五毒拳』などのショウブラザーズつながりって事で。
とりあえず分かりやすいものを三つ。
まずはオマージュその一。有名な、マリリン・モンローの『七年目の浮気』の地下鉄の風でスカートがまくれあがるシーン。
思わず叫びたいぐらいそのまんま。(設定では)絶世の美女・レイがそうなだけって、周囲への影響は絶大。
何せ目にゴミが入ってパチパチまたたきしたのがウインクと勘違いされて、老人が心臓麻痺で倒れるほどの美女なので、ドライバー達の視線は釘付けになり、そのせいで連続する自動車事故!
どっかんどっかんぶつかる自動車。最後にはお約束の爆発炎上! その後、ドライバー達に何のフォローもなかった事は当然ですw
そしてオマージュその二。インド映画? のようにひたすら踊る踊る!
一度目は、レイとコクが婚約するところまで。そして二度目は、レイが何故かコー博士の手によってUFOとセックスした事によってセックスシンボルとして祭り上げられた一躍スターになったところ。
いや、いきなりかもしれませんが、実際にそうなんです。いきなりそうなるんです。こんな脚本が赦されるのがこういう作品の凄いところですね。
最後にオマージュその三。『スターウォーズ』。
エイリアンを探していたら、逆にUFOに連れ去られてしまったエデン。台に拘束された彼の前に現れたのは。漆黒のマントに仮面の謎の宇宙人!
ちょwwwwwおまwwwwwダースベイダーじゃねぇかっ!!!
しかも効果音も同じな光る剣を手にして、エデンに切りかかる!
そのまんま過ぎる効果音をさせて戦うエデンと宇宙人。エデンが何とか宇宙人の光る剣を奪って使うも、刃が短い!
「もっと長いの!」
とあわあわエデンが逃げ回っていると、光る剣がぽろっと延びて、鎖が現れた。
ライトヌンチャク、登場ッ!
らいとぬんちゃくって……そんなもん、一度は考えても人は実行しないよッ!!!!
当然、片方は光る刃なので持つと燃える、脇に挟むと燃えるという駄目仕様。
もう観ていて笑って腹筋攣ってツッコンで、おかしいのなんの。
しかもこのエデンという男、有利な時とそうでない時との落差がありすぎ。
有利な時はライトヌンチャクでがんがん攻撃するくせに、武器を失ったら「助けて! 後生だから殺さないで!」と身も世もない声で叫ぶと言う、主人公だとかどうとか、そういう矜持とはまったく無縁の主人公。
しかもこの光る剣、電池式(笑)。
ダースベイダーもどきの宇宙人の正体と、脱力モノのオチを含めて違う意味での名作でした。
次もおそらく、こんな感じの作品で攻めます(笑)。